首輪の選び方

「しつけ用首輪」に注意した選び方

良心的なペットショップではあまり見なくなった気がしますが、「しつけ用首輪」の中には犬に痛い思いをさせる物があります。
 
首輪の内側に突起物がいくつもついており、問題行動を起こした際に軽くリードを引っ張ることで刺激を与え、問題行動を止めさせるものです。もちろん突起物は先端が丸くなっており、適切に使用した場合安全であるように加工されています。
 
大型犬で刺激に耐性が強い犬だと、散歩中に犬が人より前を歩いてしまった際などに、軽く引っ張る程度だと刺激にならない場合があります。その場合は、このような首輪を選び、引っ張る力を調整することで、適切な刺激を与える事ができます。
 
ただし、力の度合いを間違えると犬に苦痛(痛み)を与えることになります。また、刺激に耐性が弱い犬の場合だと、このような首輪を選ぶことで、ただただ「過剰な罰」を与えている状態になり、しつけにならない場合もあります。散歩自体を怖がるようになる可能性もあります。
 
また、電気ショックを与える首輪もあります。この首輪の場合は、人の方で程度を調節することはできません。各メーカーは犬にとって安全な程度に電気ショックの力を調整しているはずですが、「刺激」と感じられる程度には強くしています。
 
つまり、犬によっては、この首輪を選ぶことで、刺激が強すぎて「過度な罰」を与える状態になる可能性があります。特にこちらの場合は、買って使用しても犬にとって適切な刺激となっているのか傍目にわからない場合がありますので、注意が必要です。
 
勿論、どちらの首輪も「適切な刺激」だと感じられる犬に選び使用した場合、効果的です。ただし、使用する際に加減を間違えたり、犬にとって過剰な刺激だった場合は逆効果となりますので、選ぶ際には十分に注意する必要があるでしょう。
 


ジェントルリーダー・ヘッドカラー

ジェントルリーダーという名前のリードがあります。これらは、獣医師がしつけの際に選ぶことを薦める事が多いリードです。
 
ジェントルリーダーは犬のマズルと耳の後ろにリードが通り、首を絞めつけない形になっています。犬は、上位の犬が下位の犬を叱ったり罰を与える際、マズルを甘噛みして指導します。ジェントルリーダーはこれを応用しています。
 
マズルにリードを通すので、犬が「してはいけない事」をした際に、リードを軽く引っ張ることでマズルに刺激を与える事ができます。リードが首輪のように後ろにつかず、前についているので、リードを引っ張ることで顔が飼い主の方に向きます。自然とアイコンタクトもとれます。
 
また、首輪のように引っ張ることで首を絞めつけないため、犬が咳き込む心配もありません。さらに、口を制御する構造ではないので、装着中に物を咥えたり、おやつを食べることも可能です。
 
ただし、普通の首輪と構造が異なるので、初めて使用した場合に、犬が違和感を感じる可能性があります。慣れるまでは長時間のしつけに使用するのは控えた方が良いでしょう。また、あまりにもストレスを感じているようであれば、使用を控える方が良いでしょう。
 


イージーウォーク・ハーネス

散歩時に引っ張り癖がある、引っ張る力が強い犬におすすめのリードです。こちらも獣医師が薦める事が多いリードです。
 
イージーウォークは胸部にリードを通す形になっています。リードを引っ張ることで、胸部にあるハーフチョークという部分が閉まり、犬の行動を抑制します。また、肩関節を制御する構造になっており、歩幅を自然と小さくする効果もあります。
 
こちらも首にリードを通さないので、リードを引っ張った際に犬が咳き込む心配がありません。

首輪の選び方 まとめ

首輪を選ぶ際にも、やはり犬の性格や体格に合ったものを選ぶことが、一番しつけの効果を引き出すことができるでしょう。やはり、先に上げた「しつけ首輪」くらいの刺激を与えないと、刺激と感じない犬もいます。(大型犬や、もともとが闘犬に参加できるようなマスティフ種〈ボクサーや土佐犬など〉は刺激に強い事が多いです)
 
また、刺激に弱い犬だと、ジェントルリーダーのマズルを抑制する感覚がダメな犬もいるでしょう。様々な犬種や犬がいる中で、「これが絶対です」というものはありません。愛犬の刺激の強さや性格、個性に合わせて選びましょう。

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