犬が留守番をする為のしつけ

犬が留守番をできるようになると、どういうメリットが?

犬とコミュニケーションをとり、良好な関係を築いている場合、犬は飼い主さんのことが大好きです。飼い主さんがいない状況は、とても寂しいことでしょう。また、飼い主さんをリーダーだと認識しているならば、リーダーが不在の時はとても不安です。
 
犬が留守番を平気だと思えるようにしつけをしていないと、「分離不安」の症状が出てしまいます。
 
外出をするたびに犬が吠えるとご近所迷惑になってしまいます。また、不安とストレスで犬の体調が崩れる場合もあります。酷いと、ストレスで犬が前肢を舐め続け、毛が抜けて化膿しても舐めたために、骨が見えてしまったケースもあります。家具などの物にあたったり、トイレシーツをびりびりにしたり、なんてことも。
 
中には、外出するたびに部屋が荒らされているのを見た飼い主さんが、「嫌がらせなの?」と思ってしまい、犬が保健所に連れて行かれてしまった。ということも。
 
留守番のしつけをしておくことで、これらの困ったことが解消されます。

ハウスのしつけをしておくと良い

記事にする順番が前後してしまい申し訳ないのですが、ハウスのしつけをしておくと、留守番に効果的です。
 
ハウスでも、サークルでもOKです。犬は、本能で囲まれた空間に安心感を抱きます。遊ぶものや構ってくれる飼い主さんがいる環境では、ハウスの中にいることを嫌がることもありますが・・・
 
ハウスのしつけをしておくことで、犬が不安に感じるであろう場面に出会う時にハウスに入れることで、犬のストレスを軽減させることができます。もちろん、ハウスのしつけをしておかないと、逆にハウスの中にいる事がストレスになってしまうので、注意が必要です。
 

ハウスの教え方
ハウスの教え方
2017.9.12
犬にハウスをしつけるメリット 犬は本来、外敵から身を守るため、ある程度狭めの囲われた空間を好みます。ハウス(クレート)を安全な場所としつけることで、動物病院に行くときなどに苦労せずハウスに入ってくれるようになります。 また、犬が留守番をする際にも、ハウスに入って留守番をすることで、犬に大きな負担や...…

犬の目標・ゴールを設定する

さて、今回の留守番のしつけでは、犬の目標はどのようなものでしょうか。
 

犬の視界から飼い主さんがいなくなっても、おとなしくしている。

 
このような感じでしょうか。逆に、してほしくないことを整理してみましょう。
 

犬の視界から飼い主さんがいなくなると、吠えたり落ち着きがなくなる。

 
といった感じですね。犬にご褒美をあげる条件をきちんと整理しましょう。
 


一人遊び用のおもちゃを準備する

留守番をする際に、何もすることがないと不安やストレスが募るものです。一人で遊べるおもちゃを準備しましょう。大量に準備する必要はないです。1,2個ほどで十分でしょう。
 
犬の口に収まりきらない、噛んでも壊れない素材の物が良いでしょう。コングなどにおやつを忍ばせて、一人遊びの習慣をつけておきましょう。

最初はほんのちょっと犬の視界から消えるだけにする

分離不安が強い犬の場合は、本当に短い時間から始めます。留守番にハウスを使用する場合には、ハウスに入れましょう。
 
犬が一人遊び用のおもちゃに気をとられている隙に、ひっそりと別室などに行き姿を隠します。犬が大人しくできている間に、ひっそりと犬のいる部屋に戻ります。そして、おとなしくできたねと軽く褒め、ご褒美をあげます。
 
もし、姿を隠した際に犬が気づいて吠え始めたら、おとなしくなるまで姿を見せるのを待ちます。吠えるのを止めたら、犬のいる部屋に戻り、それでも静かにしていたら軽く褒めてご褒美をあげましょう。
 
飼い主さんが姿を見せた時、犬が興奮して吠え始めることがあります。その時は、静かになるまで犬に近寄らず、おとなしくなるのを待ちましょう。おとなしくなったら、軽く褒めてご褒美をあげましょう。
 
重要な点は、過剰にテンションをあげて褒めない事。また、家を出るときや帰宅時などに、劇的な別れ・再会をしない事。(○○ちゃん!寂しかったねぇ~~!偉かったね!ただいまーーー!よしよしよし!! のような)
 
極端なことを言ってしまえば、犬が「あれ、いなかったの。おかえり。私、コングで遊んでいて忙しいから。後でね。」という素っ気ない位の態度が良いです。飼い主さんからしたら、もうちょっと歓迎してほしい・・・と悲しくなりますが、犬が素っ気ない態度になるくらいがちょうどいいです。
 
これを何度か繰り返し、次第に別室にいる時間を長くしていきましょう。慣れてきたら、ゴミ出しをちょっとしてくるなど、実際に外に出てみるのも良いです。ただし、犬が吠えてしまう場合は、静かになるまで姿を見せない。静かになったらご褒美をあげる。を徹底しましょう。
 
また、一人にする時間を少し短くして練習するなど、焦らずステップを戻して、一人でいられる時間を長くしていきましょう。
 


おやつなどのご褒美をランダムにあげる

おやつなどのご褒美をあげるのを、ランダムにしていきます。20秒待ってご褒美あり→30秒待ってご褒美あり→40秒待ってご褒美なし→50秒待ってご褒美あり→1分待ってご褒美なし のような感じです。
 
もちろん、おやつをあげなくても褒め言葉は必ずかけてあげてください。おやつ目当てにしない事が重要です。

その他にしつけをしておくと良いこと

分離不安の症状が出てしまう時は、普段の生活の中にも、小さな原因があることが多いです。
 

  • いつも決まったパターンの時間にいつも決まったパターンの外出準備がある。
  • 犬が飼い主さんにべったりくっついているのを、良しとしてしまっている(家にいる間は四六時中一緒にいる)。
  • 飼い主さんが外出する時や、帰宅する時に劇的な別れと再会をしてしまっている。

などなど。
 
これらのことを少ししつけしておくことで、分離不安の症状が大きく改善されることがあります。

飼い主さんが出かけるときの時間や準備をランダムにする

出勤する時の時間はなかなか変えるのは難しいと思いますが・・・外出する時間が一定になりがちなのであれば、外出準備をする時間をバラバラにしてみましょう。
 
また、いつも同じパターンの行動を出かける前に取っているのであれば、ランダムにしてみましょう。歯磨き→着替え→化粧→鞄を持つ→鍵を持つ みたいなパターンなのであれば、順番を入れ替えてみるなど。
 
また、鍵を持つけど外出しない。かと思いきや、出かける準備を全くしていないのに、突然出かける。などなど。
 
こうすることで、犬が飼い主さんが出かけることを察知して、不安を募らせることがなくなります。また、準備をするだけで吠え始める・ということもなくなります。
 


犬が飼い主さんにべったりくっついている時は、時折突き放す

家にいる間、犬と飼い主さんが四六時中一緒にいるご家庭は少なくないと思います。「家にいるときくらいは犬と一緒にいてあげたい」と思うのも当然です。ましてや、飼い主さんが行く先行く先犬が追いかけてくるとなると、「寂しい思いをさせてごめんね」と、思ってしまうのも仕方がないことです。
 
しかし、家にいる間ずっと一緒にいることで、逆に留守番時の不安が増してしまいます。家にいる間も、時には追いかけてくる犬を突き放して、犬が一人でいる時間も作りましょう。

家を出る時、帰宅時は素っ気ない態度にする

先述しましたが、家を出るときや帰宅時に劇的な別れ・再会をしてしまっている場合は注意が必要です。劇的な別れ・再会をすることで、留守番中の不安やストレスが増してしまいます。
 
さらに、飼い主さんが帰ってきて嬉しくて吠え、飼い主さんに飛びついたときに、褒められたと勘違いしてしまいます。家を出るとき・帰宅時に犬が興奮している場合は、おすわりやふせなどで落ち着かせ、静かにできたら軽く褒める程度にしましょう。
 
何度も言いますが、帰宅しても犬が「あ、いなかったんだー。おかえりー。」くらいの素っ気ない態度に慣れることが理想です。飼い主さんからしたら、とても寂しいんですけれどもね・・・
 
それでも、留守番中に犬が物凄く不安で寂しい思いをしていないと考えれば、帰宅時の一抹の寂しさなど、かわいいものだと思います。

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