
ストレスケアも犬のしつけの一つ
犬も人と同様にストレスを感じます。例えば留守番の時間、遊び道具がなくて暇でストレスを感じる。一人ぼっちが寂しいタイプの犬だと、留守番の時間、一人で寂しくてストレスを感じる。遊び好きの犬だと、遊び足りなくてストレスを感じる。警戒心の強い犬だと、寝ていても人が通ったり音がするたびに起きて警戒するためストレスがたまる。
他にもいろいろストレスがたまる状況はあります。そして、問題行動が起こる原因は、ストレスがかなり多くの割合を占めています。ストレスを感じさせないしつけや環境の管理をするとともに、ストレスケアをすることも重要なしつけの一つと言えます。
まずはストレスを感じさせない環境を整える
いくらストレスケアをしていても、ストレスの多い環境下ではストレスケアの意味を成しません。まずは、ストレスを感じさせない環境を整えましょう。例として、以下のようなものがあります。
- 犬が静かに休めるハウスやケージがあるかどうか。
- ハウスやケージは人通りの少ない、静かな場所にあるかどうか。また、部屋を見渡せる場所だと尚良いでしょう。
- 留守番で一人にさせるときに、暇つぶしができるように一人遊び用のおもちゃを準備しているかどうか。
- また、一人にさせていなくても人が構ってあげられない時に遊べるようにしているかどうか。
- 散歩の時間や運動量は犬種の適正運動量に見合っているかどうか。
- スキンシップの時間は?量は?
- 食事量は?食事と食事の時間がかなり空いていないか。
(仔犬や老犬だと、1日2食だと時間が空きすぎて、空腹のあまり嘔吐やえずく場合があります。その場合は、1日3回、4回など食事の回数を増やしましょう) - 犬が一人になる時間(休める時間)を作っているかどうか。
他にも、犬に合わせてストレスを感じそうな環境がないかどうか確認してみましょう。
ストレスを感じないようにしつけをする
以前の記事でもいくつかご紹介していますが、ストレスを感じないしつけがあります。例えば、留守番のしつけ(留守番でストレスを感じない、減らす)や、音に馴らすしつけ(音に驚きストレスを感じさせない)、犬の体を自由に触るしつけ(触られて嫌な部位を作らない、触られてストレスを感じない)、人や犬、物事等に対する警戒心、恐怖心を減らすしつけ(無駄吠え等につながる)等があります。
ストレスを感じさせない、こんなの何ともない、と思えるようにしつけをすることで、問題行動が改善されることは多々あります。
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ストレスケア
最後に、ストレスケアです。やはり、ストレスを感じさせないようにしつけをし、環境を整えても、ストレスを感じさせてしまうことは間々あります。
例えば、散歩。平日の仕事がある日だと、散歩の時間は長く取れない事が多いと思います。スキンシップの時間も、どうあがいても少なくなってしまうこともあるでしょう。また、留守番も長くさせてしまっている家庭も少なくないと思います。
やはり、犬のことを思っても、どうしても捻出できない時間はあるものです。また、どんなにしつけをしていても馴れていない音や出来事等に出会わないとは限りません。家の前の道路の工事が始まって、ストレスを感じさせてしまうことだってあります。
ですので、休日などの時間がとれる日に、何かプラスアルファをして、散歩やスキンシップの時間を多くとってあげましょう。
- 散歩や運動が好きな犬であれば、休日はドッグランに行ってフリスビー等少し活発な運動をする。
- 他の犬が好きな犬であれば、ドッグランや公園に行って、遊んでくれる犬友達を作る。
- スキンシップが好きな寂しがりの犬であれば、落ち着いた音楽をかけて、アロママッサージをしてみるのもよいかもしれません。
犬の性格や個性に合わせて、犬に最適なストレスケアをしてあげましょう。