何故音を怖がるのか

「怖がる」原因

音だけではないのですが、「なぜ」怖がるようになってしまったのか。この原因を理解しておかないと、今度は別のことで「怖がる」かもしれません。怖がる原因を理解しておきましょう。

社会化期に十分に馴化して(馴れて)いなかった

社会化期に接触していない音や物であったり、あまり接触する機会のないものであった場合、恐怖心や警戒心が芽生えます。社会化期に様々な音や物、場面に出会う必要があるのは、このためでもあります。

トラウマとなるような出来事があった

例えば、遊んでいる最中に車のクラクションが大音量で聞こえ、驚いてしまった。トイレをしている時に、お皿が割れる音が聞こえ、驚いた。
 
このように、何かのタイミングが重なることによって「トラウマ」となり、ある時から唐突に怖がるようになるケースもあります。

社会化されていたが、しばらくその音に接触しなかったために、再度警戒するようになった

若齢期の説明の際にお話ししましたが、社会化期で社会化された音や物でも、その後接触する機会がないと、再び恐怖心や警戒心が芽生えてしまいます。
 
社会化された音や物でも、定期的に接触させてあげる必要があります。
 
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怖いと感じたまま、何度か音に接触したため、強く怖いと感じるようになった

音や物に接触した際に、「ポジティブな感情」になれる「ご褒美」をもらえなかった場合に起こります。その音に対して良い感情を抱いていない状態で、何度もその音に接触してしまったため、「あの音は怖い音」という認識がついてしまった、というわけです。

飼い主さんが怖がっている(ように見えた)=この音は怖い音

犬は、「模倣」をすることによって、相手に敵意がないことを示しています。犬が飼い主さんに似てくるのは、この「模倣」が理由です。(人も、好意を持っている人に対して「模倣」を無意識にしているそうですよ!また、実際に「似ている」人に対して本能的に敵意より好意を抱くことが多いそうです)
 
実際に飼い主さんが「怖い」と思っているものに対して恐怖を示す場合もありますが、一番の落とし穴となるのは、飼い主さんが「怖い」と思っていると「勘違い」して、「怖がる」場合です。例を挙げてみましょう。
 

ある晩、雨が降り始め、雷も聞こえるようになりました。「犬が怖がっているかもしれない」 そう思った飼い主さんは、傍で寝ていた犬に声をかけます。
 
「まお、まお、大丈夫だからね。心配ないよ、大丈夫、大丈夫」何度も何度も、犬の方を気遣い、声をかけます。 雷が鳴るたびに繰り返していたら、ベッド下に隠れてしまうくらい怖がるようになってしまいました。

 
飼い主さんは怖がっていませんが、犬は「飼い主さんが怖がっている」と勘違いしてしまっています。その理由は、「飼い主さんの様子がいつもと違うから」「飼い主さんの様子が落ち着かないから」です。
 
そうなんです、飼い主さんは犬を気遣っていたのですが、その様子が犬には「落ち着きがない」「緊急事態?」という風に見えてしまっているのです。
 
このような場合は、「平然としている」「いつも通り」を装いつつ、こっそり犬の様子を確認してあげましょう。

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