
若齢期の期間、子犬の様子
若齢期とは、社会化期が終わってから6か月齢までを指します。前述のとおり、社会化期の終わりは犬種や個体差がありますが、目安としては12週齢~14週齢です。社会化期の終わりの特徴は、「見知らぬものに対する恐怖、警戒心」が「興味・好奇心」を上回った時です。
また、ドーベルマンやシェパードなどの面長な犬種に比べ、チワワやパグなどの短吻系の犬種の方が社会化期が長く続くといわれています。
どちらにせよ、犬が見知らぬものや環境に出会ったときに、物おじせず興味を示している間は「社会化期」で、少したじろいだり、警戒するようになってきたら「若齢期」となります。
若齢期に行うしつけ
若齢期に入ったら、社会化期で社会化した場所や物に接触しなくてよくなるのか。答えは、NOです。
社会化期に適切に社会化を済ませた犬でも、生後12週以降、人や犬などに接触しなかった場合、社会化を済ませなかった犬のような対応・様子になってしまうそうです。
私たちも、一度体験していた物事でも、大分期間が相手から再度体験すると、初めて体験した時のように緊張したり、覚えていなかったりしますよね。犬も同じです。
社会化を終え、若齢期に入った後も、社会化期と同様に様々な場所や環境、人や物に接触させてあげてください。
生活にある刺激の一例
家庭内にある刺激
- テレビ、ラジオ、ミュージックプレーヤー等
- 電話、チャイム等
- 掃除機、電子レンジ、オーブントースター、洗濯機等
- 椅子や机などの家具を移動させる音、食器が当たる音等
- ドライヤーの音、お風呂場やトイレの水音等
- 子供、お年寄り、様々な年齢層の人、同居している動物等
- コートや帽子、洋服、ラグ等
- キャリーケース、ケージ、ペット用ベッドなどの愛犬の身の回りのものなど
外出先にある刺激
- 家族以外の人、動物等
- 踏切、階段、道端の草むらなどの段差や障害物等
- 自動車やバイクの排気音、クラクションなどの音等
- 止まっている自転車や自動車、動いて隣を横切る自転車や自動車等
- 信号機の音、踏切の音、電光掲示板の音等
- 雨、雷、風の音等
- 子供やほかの動物の鳴き声、叫び声等
挙げるときりがありませんが、飼い主さんの環境に合わせて、出会う可能性のあるものはなるたけ接触させてあげてください。