
犬のしつけを行う時に適した環境とはどんな所?
さて、ここまで読み進めてくださった皆さんは、ここで質問が来る、と思っていらっしゃることでしょう。あたりです。質問いたします。あなたが勉強や趣味など、新しいことに挑戦する時、どのような環境で始めたいですか?
テレビがついて、家族みんなが話している居間?静かなで集中できる個室?音楽をかけて、音楽に集中しながらしますか?おそらく、この質問は皆さんの回答に多少のばらつきがあるかと思います。
しかし、大半の方が各々の「集中できる場所」を挙げられるのではないでしょうか。お決まりですが、犬も同じです。やはり、新しいことに挑戦する時は、集中できる場所が良いものです。
しつけの最終目標は、「どのような環境でもルールを守れること」ですが、新しいしつけを始める時は、集中できる場所を選択してあげましょう。特に、しつけを始め立ての愛犬とあなたであれば、お互いに集中できる場所が最適です。
では、細かく条件を挙げるとすれば、どのような場所でしょうか?挙げていきましょう。
興味のそれるものが無い場所
犬のしつけに使わないおもちゃが無い・テレビなどの動いたり音のなったりする物が無い。人通りが少ない・車などの音が聞こえにくい。
なるべく広く使える場所
家具や荷物がある場合は隅に寄せて、犬やあなたが集中した際に何かにぶつかる危険の無い場所。(「おいで」や「取って来て」、「待て」などを教える際は、屋内であれば廊下なども利用して広く場所を取りましょう)
気温が高すぎない・低すぎない
犬のほうが体温が高いので、私たちの「適温」だと、犬にとって「暑い」場合が多いです。適温は20~25℃と言われていますが、中には寒がりの愛犬もいます。愛犬の様子をチェックして、適宜調節してあげてください。
暑い場合:舌をだして、「ハッハッ」と呼吸が少し荒くなる。寝そべったりと広がる体制で待機している。
寒い場合:ブルブルと細かく震える。座ったり丸まったりと、縮こまる体勢で待機している。
暑い場合は、熱中症等の危険もありますので、夏場は注意してあげてください。
湿度にも注意
湿度は50%前後が適湿です。犬は汗がかけません。肉球に多少汗腺(汗をかく場所)がありますが、ほぼ意味を成していません。では何で体温管理しているのかと言うと、呼吸です。呼吸で水分を逃がして、体温を下げています。
その場合に周囲の湿度が高いと、水分を逃がせず体温が下げられなくなります。やはり夏場は熱中症の危険が出てきますので、湿度も注意してあげてください。
水分補給ができるように
特に夏場やエアコンの効いた屋内では要注意です。犬のしつけをしている合間合間に、水分補給を兼ねた小休憩を挟んであげてください。しつけに集中すると忘れがちですが、脱水を起こす可能性もあります。
犬のしつけに適した環境 まとめ
少々長くなってしまいましたが、犬のしつけに適した環境は上記のとおりです。ジャズ等のインストゥルメンタルミュージックを小さめの音で流しているのも良いかもしれません。細かい部分は愛犬やあなた自身にあわせて、適宜変更してください。