
「学習」とは?
今更ですが、「学習」とはなんでしょう。
学習(がくしゅう)は、体験や伝聞などによる経験を蓄えることである。生理学や心理学においては、経験によって動物(人間を含め)の行動が変容することを指す。繰り返し行う学習を練習(れんしゅう)という。
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つまり、私たちは「経験」から知識を得ています。ある「経験」に基づいて、ポジティブな感情を得たのか、ネガティブな感情を得たのかで学習し、次回の行動が変化します。これは、人も犬も区別がなく、どの動物も経験を得ることによって学習します。例を挙げます。
母親がお手伝いに対してお小遣いなどのご褒美をくれたとします。何度か同様の出来事があると、その子供は率先してお手伝いをするようになりました。
この子供が学習したきっかけは、「お手伝い」を自発的にしたことにより、「お小遣いなどのご褒美」をもらえ、「嬉しい」というポジティブな感情を抱いたことです。「嬉しい」事を再び体験するために、体験するきっかけとなった「お手伝い」を率先してするようになりました。
逆に、ネガティブな感情を得た場合は、それを感じた出来事を体験しないように、きっかけとなった出来事を避ける・しないようになります。例に挙げると、以下のようになります。
すると段ボールはつぶれてしまい、自分は尻もちをついてお尻が痛い。物音で母親に気づかれてしまい、大目玉をくらってしまいました。
子供は段ボールを足台に使うことはなくなりました。
この子供は、「足台に段ボールを使わない」ことを学びました。きっかけは段ボールがつぶれて、尻もちをついて「お尻が痛い」というネガティブな感情を得たこと。また、「おやつをとれなかった」「母親に止められていたことをしていたために、気づかれて怒られた」というネガティブな感情を得たこと。
これにより、ネガティブな感情を得るきっかけとなった「足台に段ボールを使う」ことを避けます。どうしても使う必要があるときは、潰れないかしっかりと確認することでしょう。
学習とは まとめ
いかがでしたでしょうか。「学習」するきっかけ、どういうもので学習するのかご理解いただけたかと思います。犬に対して、どういうしつけをしたらよいか、なんとなく想像された方もいらっしゃるでしょう。
次回は、学習パターンの一つ、「古典的条件付け」についてご説明します。小難しい話が続きますが、知っておくと犬のしつけが楽になるかと思います。