オペラント条件付け:4つのパターン

4つの学習パターンの前に

早速学習パターンをご紹介!と行きたいのですが、少々難しい語句が出てきますので、先にご説明します。
 

  • 強化刺激(好子・強化子とも言います)
    ⇒ご褒美のことを指します。「褒められた」「お小遣いをもらった」「反響があった」などなど。
  • 嫌悪刺激(嫌子・罰子とも言います)
    ⇒罰や、行動を消極的にした素因のことを指します。「叱られた」「料理が美味しくなかった」「性格が悪かった」などなど。
  • 強化
    ⇒行動に対して積極的になることです。ギャグが受けて、繰り返し使うようになった。料理がおいしかったので、料理店に通いづめている。などなど。
  • 弱化
    ⇒行動に対して消極的になることです。ギャグが不評で、使わなくなった。料理がおいしくなかったので、その料理店は使わなくなった。などなど。

 
それでは本題にいきましょう。

オペラント条件付けの4つの学習パターンとは

まず、4つの呼び名を先に挙げてしまいます。
 

  • 正の強化
  • 負の強化
  • 正の弱化
  • 負の弱化

 
これじゃ何のことやらわかりませんね。順にご説明します。

〈正の強化〉

強化刺激(ご褒美など)を与えられることにより、行動が強化される事を指します。
 
例を挙げると、

母親のお手伝いをした ⇒ お小遣いをもらった ⇒ お手伝いを率先して行うようになった

 
この場合は「お小遣い」が強化刺激(ご褒美)で、この強化刺激を与えられたことによって「お手伝い」という行動が強化されています。
 
犬に当てはめると、

犬が前足を飼い主さんの手に載せた ⇒ おやつをあげる、褒める ⇒ 自然と犬が飼い主さんの手に前足を乗せるようになった ⇒ 繰り返し強化する ⇒ お手ができるようになった
犬が吠えていたが、吠えるのをやめた。静かになった ⇒ おやつをあげる、褒める ⇒ 次第に吠えなくなる

といった感じです。

〈負の強化〉

嫌悪刺激(罰や行動を消極的にする素因)を取り除くことにより、行動が強化されることを指します。
 
例を挙げると、

おやつを盗み食いした ⇒ いつもなら叱られるのに、叱られなかった ⇒ 繰り返し盗み食いするようになる

 
この場合は「叱られる」ことが嫌悪刺激で、この嫌悪刺激が取り除かれたことによって「おやつを盗み食いする」という行動が強化されています。
 
犬に当てはめると、

犬がテーブルに載った ⇒ いつもは叱っていたが、叱らなかった ⇒ 繰り返しテーブルに載るようになる

といった感じです。

〈正の弱化〉

嫌悪刺激(罰や行動を消極的にする素因)を与えることにより、行動が弱化されることを指します。
 
例を挙げると、

おやつを盗み食いした ⇒ 母親に叱られた ⇒ 盗み食いをしなくなる

 
この場合は、先ほどと同様「叱られる」ことが嫌悪刺激です。この嫌悪刺激が与えられたことにより、「おやつを盗み食いする」という行動が弱化されています。
 
犬に当てはめると、

犬がテーブルに載った ⇒ 乗った瞬間大きな音が鳴った、驚いた ⇒ テーブルに載らなくなった

といった感じです。

〈負の弱化〉

強化刺激(ご褒美など)を取り除くことにより、行動が弱化されることを指します。
 
例を挙げると、

買い物中に欲しいものがあって母親にねだった、ごねた ⇒ 全く希望を聞いてもらえなかった ⇒ ごねるのをやめた

 
この場合は、「希望を聞いてもらう」ことが強化刺激になります。強化刺激が与えられなかったことにより、子供はごねるのをやめました。もし、希望を聞いてもらっていたら、「ごねる」行動は強化されていたでしょう。
 
犬に当てはめると、

犬が要求吠えしている(ご飯が欲しく吠えている等) ⇒ 要求をのまなかった ⇒ 要求吠えをしなくなった

といった感じです。

オペラント条件付け:4つのパターン まとめ

4つのパターン、お分かりいただけたでしょうか。犬のしつけにおいては、「正の強化」と「負の弱化」を駆使していくことをおすすめします。
 
「正の弱化」は「罰」などを与えるわけですが、罰の使い方を間違えると、飼い主さんと犬の関係が悪くなるほか、手を見ると噛むようになったり、人自体を怖がるようになったりと、よくない行動が強化されてしまうリスクもあります。
 
もしどうしても正の弱化を使う場合は、「天災」を装う方法で使用することが望ましいです。(「人に対する問題行動以外の叱り方」で天災を装う方法を説明しています)

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