犬のしつけは難しい。そう思いながら犬にしつけをしても上手くいきません。愛犬が進んで覚えたくなる犬のしつけを紹介します。愛犬と楽しみながら共に成長しませんか?

2つの学習パターン:古典的条件付け

2015.02.08

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2つの学習パターン

「学習」には、2つのパターンがあります。
それが、「古典的条件付け」と「オペラント条件付け」です。

学習の大筋は同じです。
「結果」と「その結果が起こったきっかけ」を紐づけて、
「結果」を再び体験したいのか、したくないのかで次回の行動が決まります。

2つの学習パターンの違いは。簡単に言ってしまうと
「きっかけ」が 自発的に行動したものなのか、受動的に受けたものなのか です。

順番に見ていきましょう。

 

古典的条件付け

古典的条件付けは、受動的に受けたものがきっかけとなっている場合です。
「学習」する前は、どの出来事も「自分にとって有益なのか、有害なのか」は何もない「中立的」な出来事です。
古典的条件付けの学習によって、各々の中での「判断」「学習」がなされています。

例をあげましょう。

目覚ましの音が鳴ると、自分は起きていて起きなければいけないわけでもないのに、憂鬱な気分になってしまう・・・

これは、古典的条件付けの結果です。

学習過程としては、

目覚ましが鳴る ⇒ まだ寝ていたいのに起きなければ・・・ ⇒ 不快な目覚め

です。
目覚ましが鳴ることで、「起きなければいけない(寝ていたいのに)」「気持ちの良くない目覚めになった」というネガティブな感情を得ました。
目覚ましは避けられないので、音を聞かなければいけません。
この学習から、自分が鳴らした目覚ましの音はもちろん、他人が鳴らした目覚ましの(自分に関係のない)音でも、
目覚ましの音=ネガティブな感情をもたらすきっかけ=憂鬱な気分
となってしまいます。

その他の例として、

ベルの音が鳴る ⇒ その直後にご飯がもらえる ⇒ ベルの音が鳴るとよだれが出てくるようになる (実際に、「パブロフの犬」という実験結果があります)

梅干しを見る ⇒ 梅干しを食べて酸っぱいと感じる ⇒ 梅干しを見る、想像するだけで唾液が出てくるようになる

おならの音を聞く ⇒ 臭いと感じる ⇒ おならの音を聞くと(臭いと感じていなくても)不愉快な気分になるようになる

サザエさんの曲を聴く ⇒ 次の日が月曜日(仕事・学校等) ⇒ サザエさんの曲を聴くだけで憂鬱な気分になるようになる(サザエさん症候群)

などがあります。

愛犬のしつけにつなげると、
「叱るときに叩いてはいけない」というのはこの学習パターンからきています。

たとえば愛犬の甘噛みをやめさせたいとします。

愛犬が甘噛みをした ⇒ 叱りつけて、その際叩いた ⇒ ?

「?」の部分がどうなるか、考えてみてください。

複数あげられますので、いくつか挙げてみましょう。

  1. 愛犬が甘噛みをしなくなった
  2. 愛犬が飼い主さんの手を怖がるようになった
  3. 人が愛犬に手を近づけるたびに噛むようになった
  4. 飼い主さん自体が愛犬に怖がられる、避けられるようになった

結果として1番だけであれば、何の問題もないように思えます。
しかし、2番~4番のどれかも併せて愛犬が学習してしまったら?
しつけ自体が困難になってしまいます。
動物病院で勤務している時、ちらほら「手を怖がる」犬がいました。
しつけで叩いてしまい、学習してしまった結果と言えます。
手を怖がるようになってしまうと、体調不良の際に「診察」ができなくなるという弊害もあります。
しつけをする際には。重々気を付けましょう。

 

 

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次回はオペラント条件付けについて説明します。

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